

- VTIってどんなETF?
- 構成銘柄や配当利回りは?
- 楽天VTIとの違いも知りたい
このような疑問に応えます。
VTIは、米国株式市場全体をカバーする人気ETF。
この記事では、そんなVTIの構成銘柄や配当利回りに加え、楽天VTIとの違いも紹介します。
本記事を参考にすると、VTIについて詳しく理解でき、あなたが購入するべきETFが分かります。
- VTIとは?
- VTIの主な構成銘柄
- VTIの配当利回り
- VTIのセクター比率
- VTIと楽天VTIの違い
- VTIはこんな人におすすめ
- VTIを購入するのに便利な証券会社
VTIとは?

指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
設定日 | 2001/05/24 |
構成銘柄数 | 3,640 |
経費率 | 0.03% |
配当回数 | 年4回 |
直近配当利回り | 1.51% |
※2021年2月時点
VTI(正式名称:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)とは、米国株式市場全体に分散投資することができる米国ETF。
世界第2位の資産運用会社バンガード・グループが運用しており、バンガード・グループが運用するETFの中で最も運用総額が大きいのがこのVTIです。
VTIは成長が期待される小型株や成熟した大型株など、米国株式市場の投資可能銘柄のうち、99.5%をカバーする形になっています。
つまりVTIに投資するということは、米国株式市場全体に投資していることになるのです。

経費率が0.03%と、かなり安いことにも注目!
VTIの主な構成銘柄

VTIの主な構成銘柄(上位10銘柄)は、以下のとおり。
銘柄名 | セクター | 比率 |
Apple Inc. | 情報技術 | 5.287% |
Microsoft Corp. | 情報技術 | 4.592% |
Amazon.com Inc. | 一般消費財 | 3.581% |
Facebook Inc. Class A | 通信 | 1.626% |
Tesla Inc. | 一般消費財 | 1.576% |
Alphabet Inc. Class A | 通信 | 1.441% |
Alphabet Inc. Class C | 通信 | 1.345% |
Johnson & Johnson | ヘルスケア | 1.125% |
Berkshire Hathaway Inc. Class B | 金融 | 1.063% |
JPMorgan Chase & Co. | 金融 | 1.027% |
※2021年2月時点
上位10銘柄だけで、全体の約23%を占めています。
ご覧のとおり、アメリカを代表する有名企業が揃っていますね。
上位10銘柄は大型株ですが小型成長株も取り込んでいるので、米国のほとんどの企業にしっかり分散投資されています。
GAFAMが株価上がるかよく分からないし、思考停止避難先の最有力候補はVTIかな。
— もころさん投資(株🔰🔰インデックス最強説、ポートフォリオは個別多いけどね (@mocoro_investor) November 14, 2020
VTIは米国の株式市場全体に投資するETFと言うことで構成銘柄数約3,600となっており、アップルなどの世界的な大企業だけでなく成長著しい小型企業も含まれています。
また、バークシャー・ハサウェイやアマゾンのような、意図的に無配にしてる株を含んでいるのも特徴的。
理由は、高いリターンを誇っている無配株も含むことで、高いキャピタルゲインを狙うことが期待できるからです。
VTIの配当利回り

VTIは年に4回の配当があり、3月・6月・9月・12月に配当金が支払われます。
直近の配当利回りは、1.51%。
現在までの配当金推移は、以下をご覧ください↓

※2021年2月時点
VTIは、過去10年間で利回りが約10%上昇、分配金は過去17年間で約5倍にもなっている実績があります。
ちなみにこの増配率の高さは、米国高配当ETFと呼ばれる「VYM・HDV・SPYD」よりも高いです。
仮にこのままの状態が続くとすると、いずれVTIは米国高配当ETFよりも高配当で、しかもキャピタルゲインも狙えるヤバイETFになります(現状でも十分ヤバイETFですが)
未来のことは分かりませんが、過去のデータから考えるとVTIを買わない考えはないでしょう。
VTIみたいなインデックスに近いETFをコア資産にしてますが、
— ダルク@見習い錬金術師 (@daruk_blog) December 31, 2020
別に高配当でなくても、配当利回り1.5%もあれば200万で3万ほど「オマケ」で入ってくるので、それで十分です(*´ー`*)

まだまだ米国は、市場全体が成長する見込みがあります!
VTIのセクター比率

VTIのセクター比率は、以下のとおり。

※2021年2月時点
VTIは米国市場全体に投資しているETFなので、このセクター比率は米国全体の産業構成比率とも言えます。
上位3セクターだけで約60%を占めており、セクター比率的にはかなり偏っているのが分かりますね。
特に上位セクターである情報技術や一般消費財は、景気に敏感なセクターなので、景気が後退した場合のリスクが大きいのが弱点。
しかし、それらの次に不況時にも強いヘルスケアの比率を多くすることで、リスクをうまく分散しているのが分かります。
ただ、現在のセクター比率は、少しリスクを取り過ぎているという声もあります↓
VOOとかVTI一本だけに投資していると、セクター比率を見る限りディフェンシブなセクターが少なくてリスクを取りすぎている印象
— おむすび🍙年収1300万円サラリーマン (@omusubiz) July 15, 2020
ディフェンシブなセクターといえば
●ヘルスケア
●生活必需品
●公共事業
セクター比率を分散させるために、生活必需品セクターETFのVDCを少し買い足そうかなと思う pic.twitter.com/5e83C4Kr6z
VTIと楽天VTIの違い


VTIと楽天VTIは何が違うの?
楽天VTIとは、この記事で紹介した本家VTIを買い付ける投資信託のこと。
本家VTIと楽天VTIの違いは、以下のとおり。
商品名 | 信託報酬 | 配当金 |
VTI | 0.03% | 年に4回 |
楽天VTI | 0.162% | 自動的に再投資 |
※2021年2月時点
楽天VTIより本家VTIのほうが、信託報酬が安めとなっています。
今更聞けない
— ナザール@暴落お兄さん (@investor_Nazal) March 12, 2020
【楽天VTIと本家VTIの違い②】
本家VTI(ETF)の信託報酬は楽天VTIの0.162%と比べ0.03%と桁違いに安いです。
楽天VTIは、楽天が卸業者となり米国から本家VTIを買い付け、小分けで販売する商品なので手数料はどうしも高くなります。
【信託報酬】
・本家VTI 0.03%
・楽天VTI 0.162%
配当金は本家VTIのみ毎年4回支払われ、楽天VTIは自動的に再投資する仕組みです。
本家VTIは配当金が欲しい人、楽天VTIは老後の資産作りをしたい人に向いていると言えます。
決定的な違いは支払う税金
税金は通常、売却益に対して20.315%かかりますが、本家VTIの場合はさらに米国の税金がかかるのが決定的な違いです。
米国の税金は、売却時にはかかりませんが、年に4回支払われる配当金からは毎回引かれます。
米国で引かれる税金は10%。
つまり、支払われた配当金から10%米国で引かれ、そこからさらに日本で20.315%引かれることになります。
その点、楽天VTIは米国から10%引かれた配当金を自動的に再投資するので、20.315%は引かれません。

楽天VTIなら、1円の無駄もなく再投資できます!
VTIはこんな人におすすめ

VTIは、以下のような人におすすめです。
- これから投資を始めようと思っている人
- 米国市場全体に分散投資したい人
- キャピタルゲインとインカムゲイン両方共欲しい人
今の時代、米国に投資をしない理由はありません。
なぜなら、米国は100年以上成長している国だから。
もし米国が崩壊すれば、日本も一緒に崩壊することになるでしょう。
何より経費率が低くて、分散投資できて運用実績のあるバンガード社の商品なら、投資初心者でも安心して投資できるのではないでしょうか?
たぱぞうさんの『米国株 超楽ちん投資術』読み返し。
— こつこつシープ (@positivetry0315) November 24, 2020
おすすめのETF1位がVTIと。
米国株投資の初期にこの本に出会えて、素直にラッキーと思えました😊
たぱぞうさんの書籍はこちら↓
VTIを購入するのに便利な証券会社

証券会社は、手数料の安いネット証券で購入しましょう。
おすすめネット証券は、私も利用している SBI証券 です。
SBI証券だけが行っている「米国ETFの定期買付サービス」を利用することで、投資初心者の人でも簡単にVTIを購入することができますよ。
まとめ:VTIの構成銘柄は?配当利回りや楽天VTIとの違いも含めて紹介
- 分散投資に向いている
- 経費率が安い
- 運用実績がある
VTIはこつこつと積み立てることで、将来の自分年金になる可能性が高いETFでしょう。
さらに配当金も支払われるので、目に見えて資産が増えていくのが分かりますよ。
米国ETFは他にもあるので、自分にあったものを選んで投資生活を楽しみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!よしなに!