

- VYMってどんなETF?
- 構成銘柄や配当利回りは?
- 他のETFとの違いも教えて!
このような疑問に応えます。
VYMとは、多くの高配当株に幅広く分散投資するのが魅力の米国高配当ETF。
この記事では、そんなVYMの構成銘柄や配当利回りに加え、他の高配当ETFとの違いを詳しく紹介します。
本記事を参考にすると、VYMの特徴を詳しく理解でき、あなたが購入するべき高配当ETFが分かります。
- VYMとは?
- 【VYM】配当金推移
- 【VYM】構成銘柄
- 【VYM】セクター比率
- 【VYM】他の米国高配当ETFとの違い
- 【VYM】みんなの評価
- VYMはこんな人におすすめ
- VYMを購入するのに便利な証券会社
VYMとは?

VYM(正式名称:バンガード・米国高配当株式ETF)とは、世界第2位の資産運用会社バンガード・グループが運用するETF。
指数 | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス |
設定日 | 2006/11/10 |
構成銘柄数 | 410 |
経費率 | 0.06% |
配当回数 | 年4回 |
直近配当利回り | 3.30% |
※2021年3月時点
VYMは、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス指数に連動を目指しており、高い配当利回りの大型株を中心に構成されているETFです。
リーマンショック時の大暴落を乗り越えた実績があるのが魅力的。
また、どの米国ETFにも言えることですが、経費率が格安ですね。
中でもバンガード・グループのETFは、資産規模が大きくなると信託報酬(経費率)の見直しが行われるのが特徴。
参考までに2016年のVYMの経費率は0.09%でしたが、2021年現在では値下げされて0.06%です。
例えば100万円投資したとしても、1年間の費用は600円となります。
1日あたり、わずか1.6円です。
こんなに安すぎると逆に不安になりますね(笑)
【VYM】配当金推移

VYMの配当金推移は、以下のとおり。
2020年 | 2.9061ドル |
2019年 | 2.8418ドル |
2018年 | 2.6492ドル |
2017年 | 2.4011ドル |
2016年 | 2.2060ドル |
2015年 | 2.1490ドル |
2014年 | 1.9080ドル |
2013年 | 1.7490ドル |
2012年 | 1.5930ドル |
2011年 | 1.3270ドル |
2010年 | 1.0910ドル |
2009年 | 1.1680ドル |
2008年 | 1.4430ドル |
2007年 | 1.3570ドル |
配当金は年に4回で、3月・6月・9月・12月に支払われます。
VYMの配当金は表を見ても分かるとおり、リーマンショックの暴落時以外は順調に増配を続けているので右肩上がりです。
ちなみに、直近利回りは3.30%と高水準となっています。

リーマンショックを乗り越えた実績は非常に心強いですね!
【VYM】構成銘柄

VYMの構成銘柄のうち、上位10銘柄は以下のとおり。
銘柄 | セクター | 比率 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) | ヘルスケア | 3.90% |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 金融 | 3.54% |
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) | 生活必需品 | 2.84% |
バンク・オブ・アメリカ | 金融 | 2.08% |
インテル | 情報技術 | 2.07% |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 通信 | 2.06% |
コムキャスト | 通信 | 2.04% |
AT&T | 通信 | 1.85% |
ファイザー | ヘルスケア | 1.81% |
ウォルマート | 生活必需品 | 1.78% |
※2021年3月時点
どの銘柄も名前ぐらいは聞いたことがある企業ではないでしょうか?
VYMは上位10銘柄で全体の約24%を占めており、どれも超が付くほどの優良企業株となっています。
その理由は、VYMが市場平均を上回る配当利回りの大型株を中心に構成されているから。
また、高配当な大型株を中心に構成されているにも関わらず、構成銘柄数が約400銘柄と多いので分散力の高いETFと言えるのも特徴的です。
【VYM】セクター比率

VYMのセクター比率は、以下のとおり。
業種 | 比率 |
金融 | 20.60% |
ヘルスケア | 14.20% |
生活必需品 | 13.10% |
資本財 | 9.90% |
情報技術 | 9.30% |
公共事業 | 8.80% |
通信 | 7.90% |
エネルギー | 6.30% |
一般消費財 | 6.10% |
素材 | 3.80% |
※2021年3月時点
VYMは、景気に敏感な金融セクターの比率が最も多いのが特徴。
そして、不況時にも強い生活必需品セクターや、ヘルスケアセクターの比率を多くすることで、上手くリスクを分散しているのが分かりますね。
つまり、不景気でも強いディフェンシブセクターの比率が多いので、VYMは配当金を目的とした長期保有に適したETFということになります。
ちなみにVYMは、不動産セクターを含んでいません。
【VYM】他の米国高配当ETFとの違い
VYMには競合する米国高配当ETFである「SPYD」と「HDV」があります。
ここでは、VYMと他の米国高配当ETFとの違いを簡単に説明します。
違い | VYM | SPYD | HDV |
配当利回り | 3.30% | 6.32% | 3.95% |
銘柄数 | 410 | 80 | 74 |
経費率 | 0.06% | 0.07% | 0.08% |
※2021年3月時点
経費率はVYMが最も安いですが、その差はほとんどありません。
それにしてもどのETFも低コストですね。
このコストの低さが投資信託よりもETFの優れた部分だと言えるでしょう。
VYMは他の2種類より直近配当利回りは低いですが、構成銘柄数が約400と幅広く分散しており、さらに増配率が高いのが強みです。
現在の配当利回りはHDVのほうが高いですが、その差は年々小さくなっています。
ちなみに、SPYDは全体の約2割が不動産セクターですが、VYMは不動産セクターを含んでいないところも違いますね。
【VYM】みんなの評価

ここまで、VYMの特徴を私なりに紹介しました。
私だけの意見では物足りないので、今度はみんなが思っているVYMの評価を紹介します。
$VYM インカム目的なのにキャピタルゲインも出てる嬉しい(≧∀≦)
— めるる🍊投資用 (@mikankabu) March 13, 2021
高配当ETFの中でVYMは一番分散が効いているけど、利回りは低い。
— おん@共働きエンジニア🛠資産形成💰 (@on_rbro) March 16, 2021
HDVはエネルギー、SPYDは不動産に偏っている。利回りは大きいが不況時の下落率も大きい。(ホールドしておく分には問題ない)#おん勉強メモ#投資初心者と繋がりたい #間違ってたら教えてください
VYMついに100ドル突破したんですね😆
— ナカシ (@LprwRS5tP1PUKF1) March 11, 2021
インカムとキャピタルが両方狙えて好きな銘柄です😌
株価が上がるのは嬉しいですが
買い増し資金が段々厳しいです😅
少し前まで1万円で買えてたのに😅
インデックス投資の成長に私の昇給が全く追いつかないです😅#投資 #米国株 pic.twitter.com/2rAXrsF2Lu
マイPF主力のVYMちゃんが遂に100ドル超えたーーー😆‼️‼️
— ちょこ|投資×大きいメーカーの人事 (@ohitoyoshino) March 11, 2021
増配への期待値、安定感などはHDVやSPYDよりいいですよね🌸 pic.twitter.com/Z0u28wMJTp
ちなみにVYMの組み入れ上位銘柄はこちら💡ESG投資で注目のウォルマートは個別でも買おうとしていたの入っていて嬉しい!
— ちゅみ@資産形成×家計管理OL🇯🇵🇺🇸 (@OL32633456) March 11, 2021
米国株投資は銘柄選定が国内株より難しいと感じているので、私みたいな初心者はETFでまるっと買うのがオススメです🙆 pic.twitter.com/F0YUdVmgOJ
$VYM は過去最高値更新
— 20代怠け者/上本敏雅@超ど素人がはじめる米国株 発売中! (@20sInvest) March 18, 2021
なんだか高配当ETFというよりも、オールドエコノミーETFみたいな感じになってきたね pic.twitter.com/bgx0ol7nfj
2021年3月時点でのVYMの株価はかなり好調なので、みなさんの評価も高めとなっているのが分かります。
特に、高配当ETFでありながら、キャピタルゲインも狙えるという安定感が評価されているようです。
VYMはこんな人におすすめ

VYMの配当利回りはSPYDとHDVに負けますが、景気に敏感な不動産セクターを一切含んでなく、ディフェンシブな銘柄が多く含まれているのでとても安定しています。
さらに増配率が高く分散力もあるので、長期的に安定した配当を狙いたい人にぴったりなETFだと言えるでしょう。
逆になんで皆VYM買わんの❓
— いなば@VYM好き (@Inabasan_motake) February 7, 2021
初心者には最高の投資対象だと思うのに。
あんなちょうどよくリスク控えめで儲かるETF少ないと思うよ。
VYMを購入するのに便利な証券会社

VYMを購入するなら、ネット証券で購入しましょう。
実際に店舗がある総合証券会社や銀行は、ほとんどぼったくりのような手数料です。
その点、ネット証券なら余計な人件費がない分、手数料が格安。
特にVYMを購入するなら、ネット証券の SBI証券 がおすすめです。
手数料も格安だし定期買付を設定すれば、自動でVYMを購入してくれるので手間が省けますよ。
ちなみに、VYMの定期買付サービスはSBI証券だけの機能です。
この機会にぜひお試しください。

私もSBI証券を利用中!
まとめ:VYMの配当利回りは?構成銘柄や他の高配当ETFとの違いも紹介
VYMは、安心して長期的に保有するのに向いている癖のないETF。
配当利回りが他の米国高配当ETFに比べて低いですが、分散力と増配率の高さに加えて過去の暴落を乗り越えた実績もあります。
仮に、このままの増配率が続くなら、数年後にはトップの配当利回りになる可能性が高いでしょう。
数年後の配当利回りに期待したい人は、ぜひ購入を検討してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!よしなに!
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